老若男女、みんなで目指す
「元気にイキイキ」
「まだ若いから」と生活習慣が乱れていたり、「もう年だから」と体を動かさずにいたりしていませんか?
寝たきりなどにならず、「元気で長生き」できるかどうかの多くは生活習慣にかかっています。年齢性別問わず、みんなで健康長寿を目指しましょう。
80コケコッコ症候群って何?
コケコッコ症候群とは子どもの食習慣の乱れを表す造語。「一人で食事をする(孤食)」「食事をとらない(欠食)」「一人一人食べているものが違う(個食)」「いつも同じものを食べている(固食)」という意味です。
一人で食事をする子どもは心や体の不調を感じやすいなど、食習慣の乱れは子どもの心身に悪影響を及ぼします。
食事の役割は、空腹を満たすことだけではありません。家族そろって「おいしいね」「今日は学校どうだった?」と会話を楽しみながら食べることで、体と心に元気をチャージしましょう。
81ゲームやスマホって体に悪いの?
子どもの4~5人に1人が睡眠不足や睡眠障害を抱えていることをご存じですか? 原因の1つに、就寝前のスマートフォンなどの利用が考えられます。スマホやパソコンのLEDディスプレイが発する「ブルーライト」と呼ばれる光は、夜間に多く浴びると不眠を招くリスクがあるとされています。
子どもの睡眠トラブルは肥満や糖尿病などの生活習慣病、うつ病などの発症・悪化を招くおそれもありますから、十分注意しましょう。
8220代でも子宮がん検診を受けるべき?
子宮がんには「子宮頸がん」と「子宮体がん」の2つがあります。子宮頸がんは20~30代の若い女性に増えており、進行すると子宮摘出や死亡の危険があります。
しかし子宮頸がんは、がんになる前段階でも発見できる唯一のがん。検診で発症を予防できるがんでもあります。ところが日本における子宮頸がん検診の受診率は4割程度。対象年齢は20歳以上(2年に1回)。積極的に検診を受け、子宮頸がんを予防しましょう。
83やせ型だったら健康?
近年若い女性の「やせ」が問題となっています。無理なダイエットや偏った食生活を繰り返していると、鉄欠乏などの栄養不良、骨粗しょう症予備群、無排卵、かくれメタボなどに陥ってしまうケースが少なくありません。「やせ」は本人だけでなく、不妊につながったり、妊娠後も、その子どもが将来生活習慣病にかかるリスクが高くなるという見方もあるのです。
84高齢期にも運動って必要?
年齢とともに筋肉量は減少し、筋力や身体機能が低下しますが、とくに高齢期は筋肉が減少しやすくなります(筋肉減少症=サルコペニア)。すると体を動かすことがおっくうになり、ますます健康状態が悪化してしまいます。
しかし、サルコペニアは定期的に体を動かし、筋肉を使うことで予防できます。次のような方法で、足腰を重点的に動かしましょう。
85「フレイル」って何?
高齢期は、些細なきっかけで筋力や活動量、食欲などが低下し、寝たきりなど介護が必要な状態に陥ってしまうことが少なくありません。「フレイル」とはこうした「高齢期の虚弱」を指す言葉です。
フレイルを予防・改善するポイントは、楽しみを持ち、毎日活動的に過ごすこと、毎日積極的に体を動かすことと、しっかり栄養をとることが大切です。
86認知症予防に運動がいいって本当?
認知症を予防するためには食事、運動、脳を活発に使う、人とのつながりを持つことなどが大切とされています。なかでも運動は予防効果が証明されており、積極的に取り組むとよいでしょう。
運動の中でも、脳の血流が増す有酸素運動は特におすすめ。ウオーキングや水泳、体操などの有酸素運動をできれば週5日、1日30分以上行いましょう。
87肺炎は高齢期の死因の上位って本当?
肺炎は日本人の死因の上位ですが、肺炎で亡くなる人の9割以上は65歳以上の高齢者です。
肺炎は細菌やウイルスが肺に炎症を起こす病気。高齢者は体力や免疫力が低下していること、持病を持つ人が多いこと、誤嚥(誤って飲みこんだものが気道に入る)などから肺炎にかかりやすく、また重症化しやすいと考えられます。
肺炎を予防するために、うがいや手洗いのほか、免疫力アップのために禁煙や規則正しい生活を心がけましょう。予防接種も非常に有効です。
88高齢期の食事はどんなことに気をつければいい?
高齢期は食が細くなりがちで、「低栄養状態」に陥るおそれがあります。特に、体を維持するたんぱく質と、活動するためのエネルギーの不足が問題になっています。
以下を参考に、低栄養を防ぐ工夫をしましょう。
低栄養による「やせ」に注意
身長と体重の比率で肥満度を判定するBMIが20を下回ると「やせ」の判定となり、低栄養が疑われます。注意しましょう。