病名 |
症状 |
・睡眠時無呼吸症候群(SAS) |
ひどいいびきや、昼間耐えられない眠気が続くときは、睡眠中に呼吸が止まって眠りが浅くなる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」が疑われます。太っている男性がかかりやすく、放置すると高血圧、脳卒中などの循環器病を引き起こす危険な状態です。同居している人が気づきやすく、SASのおそれがあるときは、内科などの医療機関で検査を受けることが大切です。 |
・うつ病 |
うつ病になると8~9割の人に寝つけない、熟睡感がない、夜中や早朝に目覚めてしまうといった睡眠障害が起こります。これらの睡眠障害や気分がすぐれずゆううつで、何をしても楽しめず、日常生活にも支障をきたしている状態が2週間以上続くようなら、うつ病のおそれがあります。早めにかかりつけ医やメンタルクリニックなどを受診しましょう |
・むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)
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下肢を中心に異常な感覚があり、下肢を動かしたい強い衝動が安静にしているときにひどくなり、とくに夕方から夜に悪化します。さらに睡眠中に足首の関節がピクピク曲がる場合は「周期性四肢運動障害」の疑いがあります。著しい入眠困難などとてもつらい症状が表れるので、放置せず睡眠外来などで治療を受けることが大切です。 |
・睡眠時ブラキシズム |
睡眠中の歯ぎしり音を特徴とする睡眠障害です。歯ぎしりの際に異常に強い力が発生することから歯や歯茎が傷んだり、顎関節の異常や頭痛を起こしたりすることがあります。また睡眠時ブラキシズムのある人は他の睡眠障害もあることが多いという報告もあります。睡眠外来などの受診が望まれます。 |
・過眠症 |
夜間に十分な時間眠っているにもかかわらず、日中に場所や状況を選ばず強い眠気と居眠りが生じる睡眠障害です。ナルコレプシーが代表的ですが、まず、どのようなタイプの過眠症かを睡眠外来や精神科などで詳しく調べる必要があります。 |
・概日リズム睡眠障害 |
「夜は眠りやすく、昼間は眠りにくい」という人間本来の体内時計のリズムが崩れることで生じます。夜間勤務の人が昼間に眠らなければならないために起こる「交代勤務睡眠障害」や、夜型の生活を送っていた人が望まれる時刻に起きられなくなる症状、高齢者に多い「夕方に強い眠気を覚えて早朝2~3時には覚醒する」という症状が挙げられます。
医療的な治療としては目覚めたときに人工的な太陽光を浴びて、生活時間帯に合わせて体内時計をリセットする方法などがありますが、生活リズムが乱れている人はまず生活時間を整えることが大切です。
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