人間関係の悩みや、仕事のストレスに悩まされていませんか? ストレスは心の病気だけでなく、脳卒中や心臓病などからだの病気のリスクを高める可能性があります。今回は、ストレスをコントロールする方法をお伝えします。
■ストレスとは
ストレスとは、心が外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。外部からの刺激には、天候や騒音等の「環境的要因」、病気や睡眠不足等の「身体的要因」、そして人間関係の不和、仕事疲れによる悩み等の「心理・社会的要因」があります。現代社会において、とくに問題になるのが「心理・社会的要因」です。 ストレス社会といわれる現代では、ストレスは誰にでもあり、避けることはできません。ストレスによる不調から身を守るためには、まず、自分がストレスを感じていることを“自覚”することが重要です。
■自分のストレスサインを知る
ストレスを受けている状態では、何らかのストレスサインが出ているものです。サインに気づかないままストレスを受け続けると、さらに調子を崩し、最悪の場合、心やからだの病気を引き起こしてしまうことがあります。 自分のストレスサインを知っておくことが大切です! 自分のストレスに気づけるようになると、休息をとる、気分転換をするなどのセルフケアを早めにとれるようになります。
あなたのストレスサインは?
体にあらわれるサイン
気持ちや感情にあらわれるサイン
行動にあらわれるサイン
■ストレスコントロールを身につけよう!
ストレスを感じていると気づいたら、その日のうちに解消する「一日決算主義」がため込まないコツ。自分なりのストレス解消法、リラックス法を見つけて、実行することが大切です。
「ストレス解消法が思いつかない…」という人には、以下の「STRESS」が役立つかもしれません。自分にあったリフレッシュ法を生活の中に取り入れましょう。
ストレス解消のヒント「STRESS」(※)
Sports からだを動かす1日15分くらいの楽しみながらできる運動を
Travel 旅行する少し遠出をしたり、近所に散策したりするだけでも気分転換に
Rest&Recreation 休む、遊ぶ安心してくつろげる時間と空間を作りましょう
Eating 食べる家族、仲間と一緒においしいものを食べましょう
Speaking&Singing 話す、歌う思いを伝えたり、声を出したりして、気分爽快
Sleeping&Smile&Sake 寝る、笑う、適度の飲酒家族との笑顔の団らん、ほどよい晩酌、快適な睡眠は元気のもと
※山本晴義「ストレス一日決算主義」(NHK出版)より
ストレスは「ストレスサインに気づく→解消」のサイクルで、コントロールすることができます。ストレスをためず、心の健康を保ちましょう!
<参考資料> 「はじめましょう心の健康づくり」東京法規出版 「働く人の心のセルフケア」東京法規出版
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