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今、がんは治る時代。「がん検診」を受けましょう

写真1981年以来、日本人の死因の第1位である「がん」。しかし今、医療の進歩などによってがんと診断された人の約6割が治る(10年生存率)時代となっています。そして早期発見の場合、治療すれば治るとされる割合は、なんと約9割! にもかかわらず、日本のがん検診の受診率は低く、約半数の人が未受診という現状です。
今回は、全国の市区町村で実施している5種類のがん検診について紹介。各がんの特徴や具体的な検査内容の他、早期発見の大切さについても解説します。がんの早期発見の重要なカギを握るのが、「がん検診」です。


*日本のがんの現状

がんは、正常な細胞ががん細胞に変わることから始まります。そして、その最大の原因は細胞の老化。つまり、世界一の長寿国である日本は世界一のがん大国ともいえ、誰もががんになる可能性があります。
日本人の死因の第1位はがんで、男性の4人に1人、女性の6人に1人ががんで亡くなっています。がんの種類別に見ると、がんによる死因のトップは1993年から「肺がん」。近年男女ともに増加傾向にあるのは「大腸がん」で、死亡数では男性2位、女性1位。以前まで死亡数第1位だった「胃がん」は減少傾向にあるものの、現在でも男女計では第3位。女性の死亡数で第4位となっている「乳がん」は、女性がかかるがんの第1位です。

*早期発見によって治る確率

がんを早期発見し、治療に結びつけるためのがん検診は、全国の市区町村で実施されています。がん検診が行われている5つのがんの「かかる確率」と、「早期発見すれば治る確率」を見てみましょう。
子宮頸がん以外、ほぼ10~20人に1人が罹患するがんがほとんど。他人事ではないと思う一方で、「早期発見」でこんなにも治る確率が高いということに驚きませんか?
がん検診の目的は、何より「がんの早期発見」です。「だって特に症状もないから」とがん検診を先送りしている、あるいは未受診の方。がんの多くは、早期のうちには自覚症状がありません。何の症状もないときこそ、がんが発生していないか、成長していないかを確認できる方法が、がん検診なのです。

*がん検診の種類・検査内容・特徴

埼玉県で実施しているがん検診は、全国の市区町村同様、「胃がん」「肺がん」「大腸がん」「子宮頸がん」「乳がん」の5つです。
がん検診の案内は、各市町村からの郵送の他、ホームページや広報誌にも掲載されています。まずはお住まいの市町村でがん検診がどのように行われているか、チェックしてみてください。なお、年度ごとに実施時期や実施施設が異なることもあり、一度にすべての検診が受けられない場合があります。また、お住まいの市町村によって自己負担の費用も異なります。各市町村の最新情報を参照してください。

がん細胞は、がん検診で発見できるサイズになるまでに数年~数十年かけて成長します。早期発見に該当する「早期がん」の時期は、がん検診で発見できる大きさになってからの1年~数年の間に限られます。早期がんの段階で発見する機会を逃さないために、毎年または2年に1回のがん検診を欠かさず受診することが重要です。
がん検診の対象となるのは、職場の健診などでがん検診を受ける機会のない方。コロナ禍に受診控えが起こったこともあり、昨年や一昨年に受診を見送った方は特に、今年度はがん検診を受けてください。毎日を健やかに、より安心して過ごすためにも、定期的ながん検診の受診であなたの身体と未来を守りましょう。

<参考文献>
・全国がんセンター協議会:「全がん協生存率調査」2021
・国立がん研究センター がん情報サービス:「最新がん統計」(人口動態統計)2021年
・東京法規出版:「必ず受けよう がん検診」2023

 
 
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